ドジャース前田健太投手(29)がフィリーズ戦に登板し、1被弾を含む3安打2失点で3回で降板した。勝敗は付かず、今季はこれが25試合目の先発登板(27試合目の登板)で12勝6敗。

 1回の先頭打者にストレートの四球を出すなど立ち上がりから球審の厳しいストライク判定に苦労し、1回だけで31球を投げる我慢の登板となった。2回は3者凡退に抑えたが、3回先頭のヘルナンデスに右中間への二塁打を許し、1死三塁から3番ウィリアムズにチェンジアップをとらえられ2ランを被弾。4回表の打席が回るところで代打を出され、2-2の同点で降板となった。3回まで61球を投げ、3安打、2四球、3三振で2失点(自責2)だった。

 ロバーツ監督は試合後、ポストシーズンに向け、前田を残りのシーズンで救援として起用することを明かし、3回で降板させたのもそのためだと説明した。

 チームは攻撃陣が7回に相手救援を打ち崩し、逆転勝利で連敗を4でストップ。ナ・リーグ西地区優勝マジック1の状態で本拠地ロサンゼルスに戻る。

 前田は「プレーオフで先発するっていうのは今の状況でなかなか難しいと思うので、自分の投げる場所が変わる可能性も、もちろんありますし、まだどうなるか全然わからないですけれど、とにかくチームが世界一になれるように、どんな場所でも投げていければいいなと思います」と話した。