米大リーグの最優秀選手(MVP)が16日に発表され、ア・リーグはワールドシリーズを初めて制したアストロズのアルテューベ内野手、ナ・リーグはマーリンズのスタントン外野手が選ばれた。

 168センチのアルテューベは、50年フィル・リズート(ヤンキース)、52年ボビー・シャンツ(アスレチックス)に並ぶ史上最小のMVPとなった。球団初のワールドシリーズ制覇と二重の喜びを手にし「メジャーリーガーになりたい、ワールドシリーズを制したいとずっと夢見てきたけど、MVPなんて思ってもみなかった。泣きたいぐらいだ」と感激に浸った。

 史上最多の本塁打数が飛び交ったシーズンで、走攻守そろって高いレベルのプレーを披露。打率3割4分6厘でこの4年で3度目の首位打者に輝くなど、チームの快進撃を支えた。

 かつてトライアウトを受けた際、小さ過ぎるため1日で送り返されたというベネズエラ出身の二塁手は「無理もない。165センチ(当時の身長)の選手を信じるのは難しい」と自身も認める体格の不利を覆した。

 両リーグを通じて最強といわれる打線の3番打者は、謙虚なことでも知られる。「チームメートに感謝しないといけない。みんなが自分の仕事を楽にしてくれた」と語った。