ポスティング制度でメジャー挑戦を目指してきた日本ハム大谷翔平投手(23)の移籍先が、エンゼルスに決まった。代理人のネズ・バレロ氏、エ軍がともに正式に発表した。11月29日の渡米後、書類審査を経て7球団と直接交渉を行った結果、大谷が決断した。背番号は「17」。大谷は9日午後3時(同10日午前8時)、本拠地エンゼルスタジアムで入団会見を行う。

 大谷獲得競争に敗れたレンジャーズのダニエルズGMは「我々が選ばれず残念。成功を祈るが、もし意見を求められたら、彼にはナ・リーグを勧めただろう」と声明を発表。最後の7球団に残っていたジャイアンツのエバンスGMは「獲得が厳しいことは承知していた」と地元紙に話した。カブスは声明などは出していないが、地元メディアは、球団は面談にVR(バーチャルリアリティー)体験のできる装置を持ち込み、シカゴでの生活がどうなるかを大谷に実感してもらう壮大なプレゼンを行ったと伝えた。契約金枠を大幅に増額し誠意を見せたマリナーズは、名物記者のヘイマン氏によると、球団幹部が激しく失望し「結婚式当日に逃げられたようなもの」という声も出ているという。