エンゼルスの首脳陣が、メジャーリーガーとして新たな道を歩む大谷の起用プランを明かした。先発投手兼指名打者(DH)として起用していく予定で、ソーシア監督は大谷のための「6人ローテ」を採用する意向を明かした。先発投手と野手としての出場を両立した伝説の名選手ベーブ・ルース以来の二刀流への挑戦がいよいよ幕を開ける。

 びっくり仰天の獲得劇だった。エプラーGMは、大谷エンゼルス入りの一報を受けた時の詳細を明かした。8日(日本時間9日)朝に代理人のバレロ氏から電話を受け「今後の連絡は今日になるかもしれないし、明日、10日後かもしれない」と伝えられた1時間半後、再度電話が鳴った。「大谷はエンゼルス入りを決めた」。吉報に驚き、後方の椅子に座ろうとしたところ「思わず転げ落ちた」。転倒して窓やブラインドにぶつかった音が室内に響き、慌てて駆け付けたスタッフに助けられて起き上がったという。「面白いショーになったろうね」と回想した。エ軍は2次審査に残った7球団の中でも最も可能性が低いとされていた。7日夜に大谷が球場見学に訪れても、獲得できるとは思えなかったというエプラーGMは「結婚したときと息子が生まれたときほどの喜びだった」と話した。