メジャー公式サイトが19日、西武からパドレスに移籍した牧田和久投手(33)を動画付きで特集した。

 牧田の投球フォームに着目し、同投手を「(09年に引退した)チャッド・ブラッドフォード以来の真のサブマリン」と紹介。現在MLBではパット・ニシェク(フィリーズ)やブラッド・ジーグラー(マーリンズ)などのサイドスローは存在するが、牧田ほど地面すれすれから投球するピッチャーはいないとした。

 同記事では球速に関しても言及。MLB投手の大半は球速95マイル(約153キロ)前後の直球を持っているが、牧田の昨シーズンの直球の平均球速は128・8キロだったと指摘。昨季メジャーで最も遅かったナックルボーラーのR・A・ディッキー(ブレーブスFA)よりも遅いと伝えた。しかし、まるで「飢えたゾンビが地面からはい上がってくるような」浮き上がるボールは大きな武器となり、似たような編成のメジャー球団の中継ぎ陣の中で貴重な存在になると分析した。

 牧田は6日にパドレスと2年380万ドル(約4億3700万円)で契約。登板40試合から5試合ごとに5万ドル(約575万円)の出来高が付く(最高で60試合の25万ドル)。昨季西武で58試合に登板し、3勝3敗28ホールド、防御率2・30だった。