ロッキーズとマーリンズでプレーしたマルコス・カルバハル元投手が、母国ベネズエラの深刻な医薬品不足のため33歳の若さで死去していたことが分かった。ヤフースポーツ電子版が28日、伝えた。

 ベネズエラは現在、国全体で食品と医薬品不足が続いており、特に医薬品は必要な流通量の95%が不足した状態だと、同国の医療組合が見積もっているという。

 カルバハルは22日に病院に駆け込み急性肺炎と診断されたが、必要な治療薬がないため適切な処置が施されず、24日に死去した。

 05年にロッキーズ、07年にマーリンズでプレーしたカルバハルは、その後はベネズエラのチームでプレーし、最近は少年野球のコーチをしていたという。ベネズエラ国内の厳しい状況のため元メジャーリーガーが死去したことは、中南米だけでなく米国でも多くのメディアで伝えられた。