エンゼルス大谷翔平投手(23)が、レンジャーズ戦にフル出場した。4打数無安打で、打率はついに1割を切り8分3厘まで下降したが、昨季13勝を挙げた左腕ペレスらと貴重な対戦経験を積んだ。

 4回1死三塁の好機では148キロのツーシームにバットを折られたが、打球はライナーで投手を襲った(投直)。「いい感じでは捉えていましたけど、多少差し込まれてるので、グラブが間に合うタイミングになるんだと思う」。納得の一打ではないが、2年連続2桁勝利左腕の武器をはじき返したことは収穫だった。当初はマイナーの練習試合に出場予定だったが、ソーシア監督は「メジャー(の投手)を相手に立つことが、翔平にとって最善だということ」。今は慣れが必要な時期だと首脳陣も考えている。

 投手としての次回は、中7日で24日(日本時間25日)のダイヤモンドバックス戦かマイナーの練習試合に登板する。今日19日(同20日)はマリナーズ戦で初のナイターも経験。「よくなるように1日1日やってますし、自信を持ちながら、投手に対して向かっていければいいんじゃないかなと思います」。挑戦は、まだ始まったばかりだ。(米アリゾナ州サプライズ=本間翼)