ダイヤモンドバックス平野佳寿投手(34)が思わぬメジャーの“洗礼”を受けた。

 7度目のオープン戦となったエンゼルス戦の5回、3番手で登板。1死から4番コザートに初球の高め直球を捉えられ、左翼席に運ばれた。3戦連続で1発を浴びた場面を振り返ると「あれもちょっと、まぁまぁ、あまり…」と、歯切れが悪い。少し悔しそうに「キャッチャーとコミュニケーションがとれていなかった」と話した。

 控え捕手のハーマンとは今キャンプで初バッテリーを組んだ。この日、直球を3球要求されたが、なぜかミットの構えは全て真ん中から少し高め。疑心暗鬼になりながらも投げてしまった直球を4番打者に痛打された。登板後に話し合った捕手からは「高め(に投げるのが)好きなんだろ?」と、平野自身も伝えたことがない謎のイメージを持たれていた。メジャーでの珍体験に「これがオープン戦で良かった。ちゃんと話してから投げないと」と、戒めるように振り返った。(テンピ=斎藤庸裕)