大リーグ公式が採用するパフォーマンス解析システム「スタットキャスト」は、エンゼルス大谷翔平投手(23)が5回の4番レディックとの対戦で投じた3球目と6球目で101マイル(約162・5キロ)を計測しており、これは今季メジャーの全先発投手の中で最速記録となった。

 さらに101マイル以上を1試合に2度マークした先発投手は、同システムの記録によると16年7月にメッツのエース右腕ノア・シンダーガード以来。100マイル(約161キロ)以上はこの試合で8球計測されており、これまでの4登板のトータルは16球と、両リーグの先発投手の中でも飛び抜けている。

 ESPNの記録データによると、この10年間で101マイル以上の球速をマークした投手はバーランダー(アストロズ)、シンダーガード、セベリーノ(ヤンキース)ら6人だけで、大谷が7人目。またスタットキャストによると、投球データの記録が始まった08年以降で、101マイル以上を1試合に複数回記録したのはバーランダー、シンダーガードも含め大谷で7人目だという。

 大谷はこの試合の3回2死一、二塁で最後の打者レディックの2球目に100・6マイル(約161・9キロ)で空振りを奪っており、これは16年6月のネーサン・イオバルディ(ヤンキース)が100・8マイル(約162・2キロ)を記録して以来、空振りを奪った球速としては最速。しかも走者を背負ったクイックモーションからの100マイル超えとあって「現実とは思えない」と仰天する米メディアもあった。