ESPNなど複数の米メディアは9日、手根管症候群と診断されたレッドソックスの元サイ・ヤング賞左腕デービッド・プライス(32)が、ゲームのやりすぎで症状を引き起こした可能性があると報じた。メジャー屈指のゲーマーとして知られる同投手は、6日の投球練習後に右手にしびれを感じたため、田中と投げ合う予定だったヤンキース戦の先発を回避。ボストンに戻り診断を受けていた。

 手根管症候群とは指などがしびれる症状で、タイピングなど同じ動きを繰り返し行うことが原因。野球選手よりもプロゲーマーがなりやすいという。現在メジャーでは、日本でも人気のオンラインTPS(三人称シューティング)ゲーム「フォートナイト」が大流行しており、プライスは「スタジアムでも、ホテルでも、遠征でも、グラウンドから離れたらいつでもみんなと一緒にやっているよ」と先月話していた。

 一方で、レッドソックスのコーラ監督は「私が知っている限り、デービッドは昔からずっとゲームをしている。みんなは今フォートナイトをプレーしているようだけど、去年はFIFA(サッカーゲーム)をしている選手をよく見かけた」と、ゲームが要因になっているとは考えにくいとの見方。ただ、10日に本人が合流する際は話し合いをするという。