カブスのダルビッシュ有投手(31)が日米通算150勝をマークした。シンシナティでのレッズ戦に先発し、6回2安打1失点、7三振3四球。移籍後初白星となる今季初勝利(3敗)を挙げた。日米で150勝した日本人投手は野茂英雄、松坂大輔らに次ぐ7人目。

 初回に2安打2四死球で1失点。39球を費やした。だが、2回2死から1番ブランディーノを5球全て直球で見逃し三振。フォームを修正した前回登板で手応えを得た直球に打者がことごとく振り遅れ「基本的にスライダーはいらないかな」と言うほど偏った配球で圧倒した。

 今季は開幕から7戦未勝利。体調不良で故障者リスト入りもし、前回15日ブレーブス戦は右ふくらはぎがつりかけて4回で降板した。地元メディアから批判も出た。それでも「手を抜いての結果だったら自分に対して怒るだろうけど、100%でいっての悪い結果だったら仕方ない」と割り切って好投した。

 150勝について聞かれると「そういうのは引退してから。今は意識していない」と受け流した。記念球は「あっ、もらっていない」。とはいえ「1人だけ抜きたい人がいる。あと16勝したい」と言った。誰が目標なのか明かさなかったが、166勝となれば日本ハム時代の恩師、佐藤義則(現楽天投手コーチ)らの勝利数を超える。