ヤンキース田中将大投手(29)が、5回3安打4失点4四球1死球3奪三振と、不安定な内容ながらも、打線の援護もあり、4月28日以来、4試合ぶりとなる今季5勝目(2敗)を挙げた。

 味方打線が3点を先制した直後の2回裏、ソロ本塁打を喫した。

 4-1と再びリードが広がった4回裏1死からは、連続四球後、同点3ランを浴びた。

 5回表、ヤンキース打線が1点を勝ち越し。

 その裏、田中は無死から走者を出したものの、併殺などで切り抜けた。

 6回表、打線が3点を追加した後、交代した。

 4四球は今季最多。

 球数は76球。

 両軍合わせて8本塁打が飛び交う打撃戦となった試合は、ヤンキースが力で押し切って3連勝を飾った。

 宝刀スプリットの制球、キレが本来の出来でなく、試合後の田中は「苦しい登板ではありましたね」と振り返った。その一方で、「ここ数試合、同じような投球で勝ち負け付かずという感じで続いていたので、今日、勝ち星が付いたことで、またいい方向に持っていけたらいいかなと思います」と、白星をプラス材料として挙げた。

 今後、ローテーション通りであれば、次回は27日(同28日午前2時5分開始予定)に本拠地ニューヨークで行われるエンゼルス戦に先発する予定。エンゼルス大谷翔平投手(23)も先発する可能性が見込みで、2人の投げ合いがメジャーで初めて実現することが濃厚となった。