エンゼルス大谷翔平投手(23)が、左手のみのスイングを始めていることが明らかになった。

 15日(日本時間16日)、アスレチックス戦の前にマイク・ソーシア監督(59)が、「引き続き治療をしているが、左手だけで(バットを)振っていると聞いている。ただ完全にスイングすることは(次の)診断までできない」と明かした。同監督は最近覚えた日本語で「セイゲン(制限)」と右腕の方を指さし、スイングによって痛めた右肘に影響を与えないよう、片手で行っていると説明した。ティースタンドにボールを置いてスイングを行っているという。

 大谷は6日(同7日)の登板後、右肘内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、7日(同8日)に患部へPRP注射を打つ治療を受けた。その後、48~72時間の安静期間を経て、治療とトレーニングを開始。11日には、ソーシア監督が「まだ投手として復帰ができない段階でも、打者として復帰する可能性はある」と話しており、6月下旬の再診次第では、打者でのメジャー復帰が早まる可能性も残されている。復帰へ向けて、大谷が少しずつ動き始めた。(オークランド=斎藤庸裕)