エンゼルス大谷翔平投手(23)が、左手のみのスイングを始めていることが明らかになった。

 15日(日本時間16日)、アスレチックス戦前にソーシア監督が大谷について「引き続き治療をしているが、左手だけで(バットを)振っていると聞いている。ただ完全にスイングすることは(次の)診断までできない」と、明かした。ティースタンドにボールを置き、痛めた右肘に影響を与えないよう、片手でスイングを行っているという。

 大谷は6日(同7日)の登板に右肘内側側副靱帯(じんたい)の損傷が判明。7日(同8日)に患部へPRP注射を打つ処置を受けた。その後、48~72時間の安静期間を経て、治療とトレーニングを開始。11日(同12日)にはソーシア監督が「投手として復帰ができない段階でも、打者として復帰する可能性はある」と話していた。6月下旬の再診次第では、打者でのメジャー復帰が早まる可能性もある。

 一方で、チームはケガ人続出の波が止まらない。この日、開幕投手を務めたリチャーズら主力4人が新たに故障者リスト(DL)入り。メジャー枠40人中、15人がDL入りという、非常事態だ。ソーシア監督は「今ここにいる選手でやっていくことはできる」と努めて前向きに話したが、大谷の1日でも早い復帰が待たれる。(オークランド=斎藤庸裕)