両太もも裏の張りで故障者リスト入りしているヤンキース田中将大投手(29)が17日(日本時間18日未明)、強めのキャッチボールを行い、順調な回復ぶりを見せた。

 この日のヤンキース-レイズ戦前は、ヤンキースのレジェンドOBが集まり試合を行う「オールドタイマーズデー」が開催されたためグラウンドが使用できなかったが、ベンチ前のファウルグラウンドに出て約10分間、キャッチボール。最後はこれまでより力を入れて投げた。

 田中は8日の敵地でのメッツ戦で走塁した際に両太もも裏を痛めて故障者リスト入り。13日に耳の感染症であることが分かり、練習を欠席して早退。翌14日には自宅で療養し、15日にキャッチボールを再開していた。

 ブーン監督は「いい状態になっている。(感染症の)病気の方は、もう良くなっているようで、今日は体調がいいようだ」と説明。しかし今後のリハビリについては「まだ(傾斜の付いた)マウンドでの投球をさせる予定は決まっていない。太もも裏の状態を本人に確認しながらになる。今は、彼の腕を投げられる状態にキープしている段階だ」と話した。(ニューヨーク=水次祥子)