【アナハイム(カリフォルニア州)19日(日本時間20日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(24)が、右肘内側側副靱帯(じんたい)の2度目の再検査を行い、投球可能と診断された。球団が発表した。大谷は6月7日にPRP(プレートレット・リッチ・プラズマ=多血小板血漿)注射を受け、6週間ノースロー調整を続けていた。

 地元紙オレンジ・カウンティー・レジスター(電子版)によると、早速、最長60フィート(約18メートル)のキャッチボールを行ったという。具体的な復帰プランについては改めて明かされる予定だが、早ければ9月上旬にも、「投手大谷」が復活すると予測できる。14年、大谷と同じく右肘にPRP注射を受けたヤンキース田中は、キャッチボール再開から約2週間後にブルペン投球を行い、実戦形式の登板を経て、約1カ月半の調整でメジャーの試合に復帰している。

 チームは現時点でア・リーグ西地区4位で、首位のアストロズとは14ゲーム差。2チームが獲得できるワイルドカード争いでも、2位のマリナーズとは9ゲーム差だ。9月中旬には、そのマリナーズと最後の直接対決4連戦も控える。ラストスパートへ、「二刀流大谷」の切り札を加えられれば、チームにとって、こんなに心強いことはない。