エンゼルス大谷翔平投手(24)が20日(日本時間21日)、約10分間のキャッチボールを行った。

 アストロズ戦前のフリー打撃後、水原通訳を相手に60球程度、軽めに投球。約20メートルまで距離を延ばし、セットポジションでも15球、フォームを確認するようにゆっくり投げ込んだ。

 前日19日(同20日)に右肘側副靱帯(じんたい)の2度目の再検査を行い、医師から投球を再開できるとの診断を受けた。ソーシア監督によれば、大谷は前日の検査後にキャッチボールを再開しており、2日連続で投手としての調整を行った。今後は打者として試合に出場しながら、投手としてリハビリを続けていくことになる。復帰へのプランについて同監督は「テンプレートはあるが、柔軟にやっていかないといけない」と、具体的な計画については明言しなかった。

 今季中に投手大谷の復活となればチームにとっては心強い。開幕投手のリチャーズら主力投手陣が続々と離脱。台所事情が厳しい中、大谷にかかる期待は大きい。ソーシア監督は「将来的なことを言うのは難しいけど、リハビリがうまくいって、今季中に投げられることを期待している」と話した。この日から後半戦がスタート。チームは現時点でア・リーグ西地区4位と低迷する。「二刀流復活」で大谷がチームの救世主となれるか、注目だ。(アナハイム=斎藤庸裕)