エンゼルス大谷翔平投手(24)が、今季中の二刀流復活へ意欲を見せた。後半戦がスタートした20日(日本時間21日)のアストロズ戦後、日米メディア向けに報道対応を行った。シーズン中の投手復帰について、「もちろん、そこを目指してやりたい。そこに向けて、しっかり良いステップを踏めればと思います」と、言葉に力を込めた。

 前日19日(同20日)、右肘の2度目の再検査で投球可能との診断を受けた。6週間ノースローから、ようやく前進した。投げられる喜びについて「すごいうれしいかなと。キャッチボールですけど、1つ前に進んだのはすごい良いこと」。冷静に話したが、表情はすがすがしかった。この日も、水原通訳を相手に約20メートルまで距離を伸ばしてキャッチボールを行った。感触を問われ「まだかなり軽めの感じなので、特に何もなく」と、返答にとまどいながらも時折、笑顔を見せた。

 後半戦の初戦、「5番DH」で出場し、アストロズ先発の左腕カイケルから3三振を喫した。内角のツーシームに苦しめられ「良いところにくるボールというのは動きも大きいので、難しい」と完敗だった。それでも「後半もまだあるので、そこで活躍できるような準備ができれば」と、二刀流大谷の完全復活へ、前を向いた。(アナハイム=斎藤庸裕)

 エンゼルス・トラウト(投手大谷の今季中の復活について)「もちろん完全に回復させないといけないけど、そうなればチームにとってとてつもなく大きい」

 エンゼルス・ソーシア監督(大谷が投球可能になり)「とてもうれしい。リハビリがうまくいって今季中に投げられることを期待している」

 エンゼルス・エプラーGM(大谷について)「すごく良いニュース。いつマウンドで投げられるかは言えないが、客観的かつ主観的な視点から、1日ごとに(状態を)評価していく」