エンゼルス大谷翔平投手(24)が、メジャーを代表する剛腕バーランダーから初安打を放った。アストロズ戦に5番指名打者で出場。4回1死一塁の第2打席で内角への95・7マイル(約154キロ)を右越えの二塁打とした。5月16日(同17日)の初対戦では4打数無安打3三振に終わったが、約2カ月ぶりの再戦でやり返した。チームは地区首位アストロズに完敗。開幕戦に敗れて以来の勝率5割未満となる中、大谷は2本の二塁打で10日以来の複数安打と孤軍奮闘した。

 大谷が初対戦で屈したバーランダーを攻略した。4回1死一塁、2ボールからの3球目。内角直球を捉えた。肘をたたみ右翼越えの二塁打とした。「全く自分のスイングが出来なかった」と肩を落とした初対戦から約2カ月。その間の成長を示すような一打に「何回か良いスイングが出来た。毎回毎回、次の打席が良くなるように考えますし、その都度、直すとこが違う。ちょっとずつでも進んでいければ」。地道なことを継続できるのが強みの1つでもある。

 9回の第4打席では、初対戦の左腕シップから右翼線を破る二塁打を放った。10日以来の複数安打。だが、チームが大敗したこともあって笑顔はなかった。「1打席目も良い打席に出来れば、ちょっと違う展開に持っていけた」。剛腕から安打を放っても、いつも通りの大谷がいた。【斎藤庸裕】