11月の日米野球で大リーグ選抜メンバー入りが決まったブルワーズのクリスチャン・イエリチ外野手(26)が10日、球団公式サイトで決めた理由を明かした。

母アレシアさんが日系で自身も日系3世であることから「母は以前から日本に行きたがっていたし、日本という国を体験するいい機会だと思った。僕も行きたかった」と話した。

ただし迷いもあったという。チームはポストシーズン進出濃厚で、ワールドシリーズ7戦まで残ったとすれば10月31日まで厳しい戦いが続く。オフシーズンは疲労回復や体のケア、ルーティーンも重要だ。

しかし2年前の9月25日にマーリンズの同僚だったエース右腕ホセ・フェルナンデスをボート事故で亡くしてから、人生観が変わった。「あのときの経験は当時のチームメート全員に、野球人生はあっという間に終わる可能性があると教えた。自分の決断が、彼の事故死に大きく影響されるようになった。経験できるときにしておかなければいけない。野球人生は短いし、人生自体が短い。日米野球に参加することは、素晴らしい経験になる」と話した。

同じく日米野球のメンバー入りが先行発表されたレッズのユジニオ・スアレス内野手(26)も、地元メディアに抱負をコメント。「参加を打診されたとき、即答でイエスと答えたよ。日本の人たちのことも知りたいし、日本野球についても知りたい。日本の野球はエキサイティングだし、球場も素晴らしいし、人々も親切だ。ベネズエラを代表するつもりで行くよ」と話した。

日米野球は、11月8日に大リーグ選抜が東京ドームで巨人とエキシビションゲームを行い、侍ジャパンとは9日から3日間同球場で、13日にマツダスタジアム、14日と15日にナゴヤドームで対戦する。