エンゼルス大谷翔平投手(24)が22日、都内の日本記者クラブで会見を開いた。2月1日の渡米時に成田空港でセレモニーを行って以来となる日本での会見となった。

今季の大谷は、メジャーで本格的な二刀流に挑戦。投げては10試合に登板し、4勝2敗、防御率3・31。打っては打率2割8部5厘、61打点、22本塁打、10盗塁で、ベーブ・ルース以来の史上2人目の「10本塁打以上と4勝以上」を達成した。そうした数字含め、比較されることが多いベーブ・ルースについて聞かれると「比較していただいてはいるんですけど、本当に、個人的には神話の中の人物だろうなと思うくらい、現実から離れている存在」と語った。

その上で「自分から意識することはないのかなと思っています。数字は確実に残っていると思いますけど、今の自分が意識することはないかなと。一年一年、生活する中で、そう思うこともあるかもしれないですけど、今の段階では考えられない」と比較対照としては見ていないことを強調した。

質疑応答では、ルースの印象を問う質問も出た。大谷は「比較されるようになってから、数字が良く出る。すばらしい選手というのは理解していますけど、どこが良いというのは理解できていない。投手より打者の印象の方が強くて、なかなか本塁打が出ない時代で、あれだけ打てる。とてつもない選手というのは想像しても思う」とルースを評した。その上で「1選手として、より高いレベルでプレーしたいとは思っています」と意気込みを語った。【村上幸将】