ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長(42)が、ポスティングシステム(入札制度)の申請を済ませ4日から交渉解禁となった西武菊池雄星投手(27)の争奪戦で「我々は有利」と豪語した。5日に地元サンフランシスコのラジオ番組に出演し、菊池獲得について積極発言。「彼は日本で実績を積み上げてきた。我々は詳細に調査し、交渉前にやるべきことをしっかりやっている」と交渉に自信を示した。

同編成本部長は今季までドジャースのGMとして手腕を発揮、15年オフに前田健太投手(30)を獲得するなど、日本選手にも精通している。今オフにドジャース伝統のライバルである名門ジャイアンツに移籍して編成トップに就任。チームの新体制作りに先発投手の補強が不可欠な状況で、菊池獲得の優先順位は高いようだ。

ジャイアンツには、日本人初の大リーガー村上雅則氏、新庄剛志氏ら日本選手が5人所属し、もし菊池獲得なら15年の青木(ヤクルト)以来。同編成本部長は「日本から来た選手の多くは、距離が近い西海岸を好む。つまり我々がかなり有利ということだ」とし「ポスティングは始まったばかり。来週には交渉が進展すると思う」と話した。