【ラスベガス(米ネバダ州)12日(日本時間13日)=四竈衛、斎藤庸裕】ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す菊池雄星投手(27)の代理人、スコット・ボラス氏(66)が、いよいよ本腰を入れて菊池の交渉をまとめにかかる。

ウインターミーティングが開催されている会場で1時間超のメディア対応。米国東部時間の1月2日午後5時(同3日午前7時)が交渉期限となるが「間違いなく、2日より前に決まる。条件が合致すれば、短期間で決まる。我々の休日は1日だけ。それ以外は、従業員130人、24時間態勢でやっていく。準備は万全でいくつもり」と豪語。早期決着を示唆した。

遠慮なしで辣腕(らつわん)を振るう。ボラス氏は菊池について「ほとんどの球団が興味を示している。各チーム、彼の価値を理解している。菊池は(FAの)左腕の中で唯一の27歳。18~19歳の頃にそれほど多くイニングを投げていないし、肩肘を酷使していない」と価値を力説。多くの球団が獲得に前向きな発言をしている中で、強気のスタンスを崩す必要は全くない。

年内決着となるには、残された時間は約2週間だ。ロサンゼルスで直接交渉のテーブルに着くため、数日後には菊池が再渡米する予定。来週末からは土日を含めて5日間のクリスマス休暇に突入するが、タフな交渉のまっただ中で関係なし。ベストの選択に向け、菊池のアピールに全力を注ぐ。