レイズが投打二刀流での起用を見据えて、ホワイトソックスからFAになったマット・デービッドソン内野手(27)の獲得を検討していると13日、米メディア「ジ・アスレチック」のローゼンタール記者が伝えた。

デービッドソンは昨季、主にDHと一塁で出場し123試合で打率2割2分8厘、20本塁打、62打点。投手では3試合に登板し、計3イニングで1安打無失点、1四球だった。最速91・9マイル(約148キロ)の速球とカーブ、スライダーなどを投げ、ヤンキースの主砲スタントンから空振り三振を奪った。

大リーグ公式サイトによれば、右打者と中継ぎを補強したいレイズにとっては理にかなっている考え方だという。デービッドソン自身も、昨年7月のブルージェイズ戦登板後に「投げるのは夢だった。小さい頃はみんなサヨナラホームランを打ちたがっていたけど、自分は三振を取るのが好きだった。ランディ・ジョンソンが好きだったよ」とコメント。二刀流については「正直に言うと、やってみたい。試合の状況的にできるかはわからないけど、興味がある」と話していた。

昨季は積極的にオープナーを活用するなど、独創的な球団として知られるレイズ。17年のドラフトでは投打ともに高水準だったブレンダン・マッケイ投手(23)を1巡目で指名し、マイナーでも二刀流で起用している。エンゼルス大谷に続く二刀流選手は、レイズから出てくるかも知れない。