ソフトバンクが、昨年のMLBドラフトで1巡目(全体8位)指名を受けた大物有望株カーター・スチュワート投手(19=東フロリダ州立大)と契約合意したと、米敏腕記者ローゼンタール氏が21日、情報筋の話として自身のツイッターで伝えた。

スチュワートは最速98マイル(約158キロ)の速球と137キロ前後の縦割れカーブを持ち、昨年ドラフトで大注目を集めた投手の1人。今年6月3日からのドラフトでも1~2巡目で再び指名を受けることが確実視されていた。

昨年指名を受けたブレーブスとは契約交渉を行ったが、450万ドル(約4億9500万円)前後と予想されていた契約金を、身体検査で手首に懸念が判明したという理由で提示額は200万ドル(約2億2000万円)程度に抑えられ、7月上旬の期限までに合意に至らなかった。ドラフト後には大物代理人スコット・ボラス氏と契約し、ドラフト入団ではなく即FAとなる道を模索したとも伝えられていた。

ボラス氏は過去に、契約交渉のカードとして日本球界入りをほのめかすことがあったが、実際に日本球界入りを決めたとすれば、日米球界に波紋を広げる可能性もありそうだ。

◆カーター・スチュワート 1999年11月2日生まれ。米フロリダ州出身。エウガリエ高校3年の18年に61回2/3を投げ防御率0・91、128奪三振をマークし、全米高校トップ選手の1人として名をはせた。同年6月のドラフトでブレーブスから1巡目全体8位指名を受けたが交渉が難航し、契約合意に至らず。同年秋から東フロリダ州立大に在籍し、今年6月のドラフトでも目玉選手の1人になると伝えられていた。198センチ、91キロ。右投げ右打ち。