大リーグ機構と選手会が基本合意した今季の運営方針が27日、全球団のオーナーに正式に承認された。AP通信によれば、シーズン開幕は人が密集するイベントや渡航への規制が解除され、選手やファンに健康上のリスクが及ばないと確認されることが条件。

米疾病対策センターは15日に8週間は50人以上が集まるイベントの自粛を要請し、カナダは自国民や永住者以外の入国を原則禁止としており、これらの規制が解除されるまでは開幕が不可能となった。また、検討されている無観客試合の開催について、選手会のクラーク理事は「選手はファンがいなくてもプレーを希望している」と、協力する姿勢を示した。ダブルヘッダーの増加も予想され、米メディアによれば、過密日程に対応するため開幕1カ月はベンチ入り枠を26人から29人に拡大する。

他には、6月に開催予定だったドラフトの最長7月20日までの延期、トレードやマイナーとの入れ替えなどの一時凍結などが決定。ポストシーズン出場チームの拡大についても議論が進められているという。