ブレーブスなどで23年間プレーし数々の偉業を遂げた歴代屈指の打者、ハンク・アーロン氏が22日、86歳で死去した。複数の米メディアが伝えた。

通算755本塁打を放ち、歴代最多の2297打点をマークしたアーロン氏は、ニグロリーグから1954年にミルウォーキー・ブレーブスに移籍してメジャーデビューを果たし、球界を代表する打者となった。74年4月8日にはベーブ・ルースが持つ本塁打記録714を抜く通算715号を放ち、07年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)に抜かれるまで歴代本塁打王の座に就いた。引退後は球界の顔として活動し、82年に殿堂入りした。

死因は不明だが、最近まで元気な様子を自身のツイッターで発信していた。最後のツイートは今年1月6日、新型コロナウイルスワクチンを受けたことを写真付で報告した投稿だった。

 

◆ハンク・アーロン 1934年2月5日、米アラバマ州生まれ。54年にミルウォーキー・ブレーブスでデビュー。屈指の強打者として76年までプレーし、通算打率3割5厘、MLB歴代3位の3771安打、同2位の755本塁打。6856塁打、2297打点はMLB歴代最高記録。4度の本塁打王に輝き、82年にアメリカ野球殿堂入りした。誠実な人柄でソフトバンク王球団会長との絆は深く、引退後は世界少年野球大会を創設。野球振興に尽力した。