「1番DH」で出場しているエンゼルス大谷翔平投手(27)が、今季39号の先頭打者アーチを放った。1回無死、右腕ガルシアのチェンジアップを捉え、右翼スタンドへ運んだ。

11日(同12日)のブルージェイズ戦以来3試合ぶりの1発で、1番打者に起用されてから5戦連続の安打をマーク。また、39本塁打は球団の左打者では82年のレジー・ジャクソンに並び、歴代1位タイとなった。

打球速度107・3マイル(約172・7キロ)、角度24度、飛距離は393フィート(約120メートル)だった。先頭打者アーチは6月25日のレイズ戦以来、今季2本目。

前日のアストロズ戦は第4打席で内野安打を放ち、チーム唯一の打点を挙げた。さらに好走塁で内野安打から二塁へ進塁し、登板翌日の試合でも1番打者で軽快な動きを見せていた。

14日の試合前の時点でチームはア・リーグ西地区首位のアストロズと12ゲーム差をつけられ、プレーオフ進出へ厳しい戦いとなっているが、大谷は二刀流として順調に活躍。今季は投手で7勝1敗、防御率2・98。打者では試合前で打率2割6分7厘、38本塁打、85打点、16盗塁の成績を残している。

◆レジー・ジャクソン メジャー21年間で通算2584安打、563本塁打、1702打点を記録したレジェンド。67年にアスレチックスでデビューし、オリオールズ、ヤンキースを経て82~86年にエンゼルス所属。77年ワールドシリーズで6戦5本塁打と活躍するなどプレーオフに強いことから「ミスター・オクトーバー」と呼ばれた。本塁打王4度、打点王1度、球宴14度選出、73年MVP。87年引退、93年殿堂入り。