ヤンキースがこのほど、高校生を対象にした野球教室を台湾で開催した。新たな人材、ファン獲得を目指すヤンキースの戦略の一環だが、台湾は2006年から2年連続で19勝を挙げたチームの大黒柱、王建民の出身地。球団の育成担当も未来のメジャーリーガー候補に熱い視線を送っていた。

 AP通信などによると、台湾では初めての野球教室は、台北郊外で7日から5日間行われた。初日には50人の投手や捕手が参加し、米フロリダ州タンパから訪れた5人の育成担当がスピードガンを片手に投球フォームや捕球姿勢を指導した。

 会場には王建民も登場して、参加者にヤンキースの帽子をプレゼント。08年は足を負傷して8勝2敗と不本意な成績に終わったが「2、3年後にはさらに多くの台湾出身の選手が大リーグで活躍しているだろう」とエールを送った。

 ヤンキースは世界一の人口を抱える中国にも、新たな人材発掘の可能性を見いだし、07年1月に中国野球協会と選手の強化や審判の研修について交流を進めることで合意。同6月には2人の中国人選手と大リーグ球団として初めてマイナー契約を締結した。

 大リーグは球団数の増加で、レベルが低下したとされ、他球団も優秀な選手の確保に試行錯誤。元巨人の桑田真澄が在籍したパイレーツは昨年11月、陸上のやり投げの選手だった2人のインド人とマイナー契約を結び、投手として育成に乗り出している。