招待選手として参加のブルージェイズ高橋建投手(39)が16日(日本時間17日)、米フロリダ州ダンイーデンでキャンプ初日を迎えた。

 ルーキーらしく高橋の口からは初々しい言葉が出る。「ユニホームを着て、気持ちが引き締まりました」。マイナー契約でブルージェイズのキャンプに参加する“39歳のルーキー”がキャンプインした。

 「常に挑戦していきたい」と果敢に新天地に臨む。それでもダッシュを繰り返すうちに同僚から遅れ始め「さすがにランニングはついていけない。年齢は感じます」と正直に漏らした。

 約2時間動き続けた練習で首脳の目を引いたのは、やはりブルペンだった。カーブ、スライダー、シュートをまじえて力みなく37球。アーンズバーグ投手コーチは「コーナーに投げ分けていた。ビデオを見たときから気に入っていたんだ」とうなずいた。

 先発枠に2つ空きがあり、陣容は固まっていない。現段階ではマイナー契約の投手にも十分チャンスはある。「とにかく、その日その日です」。ルーキーの第一歩は、生き残りを懸けた戦いの始まりでもある。