米大リーグ、ワールドシリーズで日本選手初の最優秀選手(MVP)に輝き、フリーエージェント(FA)でヤンキースからエンゼルスへ移籍した松井秀喜外野手(35)が30日、帰国した。成田空港近くのホテルで記者会見に臨んだ松井は「(世界一の)重みはやはり大きい。少し長かったが、大きな目標をつかみ取れた」と充実感をにじませた。

 ヤンキースで7年目となった今季は、主に指名打者で28本塁打、90打点をマーク。ワールドシリーズでは、3本塁打で9年ぶりの優勝に貢献した。「夏場までは良かったり悪かったりだったが、最後に素晴らしい試合ですべてが吹き飛んだ」とシーズンを振り返った。

 新天地で迎える来季に向けては、「不安はつきものだが、楽しみもたくさんある。今まで身に付けてきたものを精いっぱい発揮したい」と意気込みを語った。今後は国内でトレーニングを行い、来年2月上旬に渡米する見通し。