<オープン戦:アスレチックス3-10カブス>◇8日(日本時間9日)◇米アリゾナ州フェニックス

 カブス福留孝介外野手(32)は3回、右翼線への二塁打を放った。オープン戦では速球にタイミングを合わせているが、来たのは変化球。「引っ張ったというより、(球速が)緩かったので引っかかった感じ」。一塁手の頭上を越える痛烈なライナーを放ち、余裕で二塁ベースに達した。

 好不調の波があることが課題だった。克服するために今季から重心を低くした新打撃フォームに取り組んでいる。ここまで出場した3試合すべてで安打を記録。8打数4安打2打点と狙い通りの結果につながっている。

 それでも数字は気にしていない。今は実戦の勘を取り戻すために「試合ごとにこういうことをやればいいかな、と探している」という。今季、2番が予想される打順も、「オープン戦ではあまり関係ない」。あくまでも開幕に、照準を合わせている。