<オープン戦:メッツ4-8アストロズ>◇9日(日本時間10日)◇米フロリダ州ポートセントルーシー

 オープン戦初本塁打に内野安打。アストロズ松井稼頭央内野手(34)が古巣メッツとの試合で2安打2四球の活躍を見せた。

 1回の第1打席。大リーグを代表する左腕のサンタナが投げた内角速球を「うまくバットが抜けてくれた。手応えはあった」。しんでとらえた打球はライナーで左翼フェンスを越えていった。登場時にブーイングしたメッツのファンも拍手を送るほどの会心の一打だった。

 その後は四球、四球、内野安打と全打席出塁。ミルズ監督は「マツイが打線を活性化してくれた」と満足そう。「マツイの2番定着が攻撃のかぎ」と考えている首脳陣を喜ばせる4打席だったのは間違いない。

 それでも松井稼は「1日(の結果)でどうのこうのはない。オープン戦で打っても、シーズンで打てなかったら意味がない」。結果よりも「4打席の中で多くのボールを見られてよかった」と内容に納得した様子だった。