薬物使用について偽証などがあったとして米連邦大陪審から起訴された元大リーグ投手のロジャー・クレメンス被告(48)は30日、ワシントンの米連邦地裁での罪状認否で、無罪を主張した。同被告は裁判で争うとしている。AP通信などの米メディアが報じた。

 クレメンス被告は2008年2月に開催された下院政府改革委員会の公聴会で、ステロイド(筋肉増強剤)やヒト成長ホルモン(HGH)などの薬物使用を否定する証言を行った。しかし、この証言に虚偽の疑いがあるとして、連邦大陪審は今月19日に起訴した。

 同被告は大リーグで通算354勝を挙げ、最優秀投手賞のサイ・ヤング賞を7度受賞している。