米大リーグのフリーエージェント(FA)選手と今季の所属球団との独占交渉期間が、6日(日本時間7日)に期限を迎える。エンゼルスは期間中に松井秀喜外野手に来季の契約条件を提示しないことを決め、リーギンス・ゼネラルマネジャー(GM)は5日も「決定に変更はない」と強調した。

 米メディアによると、4年ぶりにプレーオフ進出を逃した球団は選手の総年俸を今季の1億2100万ドル(約102億円)から来季は1億3500万ドル(約115億円)に増額し、編成を見直すという。同GMは移籍市場の動向をにらみ「適正なチャンスには積極的に仕掛ける」と意欲的だ。

 補強ポイントとみられる外野手は盗塁王4度のクロフォード(レイズ)や強打のワース(フィリーズ)、三塁手には本塁打王の実績を持つベルトレ(レッドソックス)ら豪華な顔触れがFAとなった。球界全体を見渡しても松井秀の優先順位は高くない。

 同GMは、今後の展開次第で松井秀に残留を求める可能性を否定しなかったが、松井秀が定位置としてきた指名打者についても「数人の選手で回せるだけの融通性はある」とみている。

 ひざに古傷を持ち、来季は37歳となる松井秀の所属先決定は長期化する可能性もある。(共同)