カブスが、福留孝介外野手(33)とレッドソックス松坂大輔投手(30)を軸とした複数交換のトレードを画策している-。カブスの地元、シカゴ・トリビューン紙の記者が10日、短文投稿サイト「ツイッター」につぶやいた内容に、レッドソックスが本拠地を置くボストンの各メディア(電子版)が一斉に反応した。

 現時点でのトレードの可能性を否定したことでは共通しているが、日本のファンには歯がゆい内容が並んだ。ボストン・ヘラルド紙が「守備はいいがあまり打てない福留と、松坂では釣り合わない」と分析。ボストン・グローブ紙は「以前から指摘しているように、松坂を移籍させることができればいい取引ができる。(契約条項に盛り込まれている)トレード拒否権を放棄する感触はあるようだ」と積極的な「トレードの勧め」を展開したが、今回のトレードについては「クロフォード(レイズ)、ワース(フィリーズ)のような大物外野手獲得を狙っているのなら、議論にすらならない」と一蹴した。

 スポーツ専門局ESPN(電子版)は「年俸1350万ドル(約11億円)の来季契約を残す福留をカブスが放出したいのは分かるが、松坂も2年総額2000万ドル(約17億円)も残っている」と、両選手の契約の高さを皮肉る。高い期待の裏返しとはいえ、厳しい論調が続いた。