東日本大震災で被災した茨城県大洗町が出身地の米大リーグ、ヤンキースの井川慶投手(31)が14日、成田空港着の航空機で帰国した。井川は「びっくりした。(被害は)相当大きいと聞いている」と心配そうだった。

 両親や家族とは連絡が取りにくい状況が続き、急きょキャンプ地のフロリダ州タンパを離れることを決めた。同投手は「メールで連絡できたが会話ができていない。まだ帰る日にちも決まっていない」と、用意された車へ慌ただしく向かった。

 高速道路が使えないため、陸路で実家と自宅のある故郷への移動には約7時間かかる見通し。被災地の様子はテレビで見ており、飲料水約400リットルやカップ麺、電池などの救援物資を用意した。井川投手は「自分もそうですがとにかく頑張るしかない」と話した。