米大リーグ機構(MLB)が4日、東日本大震災で被災した宮城県名取市の閖上中学校と閖上小学校の野球チーム、保護者ら計40人を東京ドームで行われたプロ野球巨人-楽天観戦に招いた。

 被災地訪問で野球用具を寄贈したのに続き、今回は2泊3日で東京に招待。この日はアメリカンスクールと練習試合やバーベキューで交流してからドームへ。球児らは試合前に練習を見学し、贈られたユニホームを着てラミレス外野手らと楽しく記念撮影。始球式に出た閖上小学校6年の高橋健くんは「すごい打球にびっくり。外国の方とも触れ合えて楽しかった」と笑顔だった。

 同小学校の千葉由英監督は「子どもは野球の時間だけでも震災を忘れられるし、支援に感謝です」と頭を下げる。MLBアジアのジム・スモール副社長は「多くを失った彼らに、野球だけでも取り戻せる機会を持てて良かった」と話した。継続的に支援していくという。