米大リーグ機構は2日(日本時間3日)、ポスティングシステム(入札制度)による獲得可能選手として全30球団に公示されていた西武中島裕之内野手(29)の入札受け付けを締め切り、獲得を希望する球団があったことを明らかにした。

 日本野球機構を経て入札額(複数球団の場合は最高額)が伝えられるが、西武は金額にかかわらず受諾する方針。入札があったことを伝え聞いた中島は「自分の夢に1歩近づきました」とコメントした。最高額を入札した球団には30日間の独占交渉権が与えられる。規定により大リーグ機構は球団名や金額は明らかにせず、入札球団数は「少なくとも1球団」としている。

 遊撃手の中島は2008年に北京五輪に出場し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でプレーした09年にはパ・リーグの最多安打のタイトルを獲得。今季は全144試合に出場し、打率2割9分7厘、16本塁打、100打点だった。