日本ハムのダルビッシュ有投手(25)との独占交渉権を獲得した米大リーグ、レンジャーズの落札金額の下4桁が、往年の名投手のノーラン・ライアン球団社長(64)とダルビッシュ投手の背番号の数字を合わせた「3411ドル」であることが28日、関係者の話で分かった。5170万ドル(約40億3300万円)を超す史上最高の入札額の端数で、験を担いだものとみられる。

 通算324勝を挙げ、大リーグ最多の5714奪三振を記録したライアン球団社長の現役時代の背番号「34」は、レンジャーズで永久欠番になっている。日本ハムで「11」を背負ったダルビッシュ投手の獲得を目指し、幸運を願った球団の切実な思いがうかがえる。

 入札額は過去にも各球団が趣向を凝らしてきた。競合球団と同額になるのを避ける目的もあるが、2006年に松坂大輔投手(31)の独占交渉権を獲得したレッドソックスの入札額は、オーナーの「幸運の数字」という11を多く含む5111万1111ドル11セントだった。