お騒がせ男が戻ってきた。アスレチックスと1年50万ドル(約4000万円)でマイナー契約し、招待選手で参加するマニー・ラミレス外野手(39=前レイズ)が24日、キャンプ地のアリゾナ州フェニックスに合流した。昨年は開幕直後の薬物検査で2度目の規定違反が発覚し、勝手に引退を表明。同9月に家庭内暴力で逮捕されなどトラブル続きだったが、野球に未練があったようでトレーニングを再開。日本球界にも売り込みをかけるなど必死な就職活動が実り、キャンプ前に駆け込み合意した。

 この日はコーチが投げる球を打ち込んで、柵越え7本と通算555本塁打の実力を披露した。開幕から50試合の出場停止となり、出場は早くても5月30日以降。「多くの人がオレのことを『もうプレーできない』と思っているだろうけど、何が分かるっていうんだ。神が扉を開けてくれたから、オレはここにいる。まだプレーできる」と怪気炎を上げた。ただ米メディアは復活に懐疑的なのか、地元紙記者は「報道陣は(松井がいた)昨年の1/4しかいない」と注目度の低さに拍子抜けしていた。