<オリオールズ-ヤンキース>◇10日(日本時間1日)◇オリオールパーク

 オリオールズ・チェンのデビュー戦は6回途中まで4失点(自責点2)という内容だった。強打のヤンキース打線を5回まで1失点でしのぐ好投だっただけに残念なマウンドになった。

 1回はメジャー初登板の緊張からか、球が高めに浮いた。ジーターに先頭打者本塁打を浴び、次打者にも二塁打された。しかし何とか後続を断つと立ち直った。

 最速148キロの直球に変化球を織り交ぜる投球術が光り、2回から3イニング連続で3者凡退の力投。「自分の投球をする」との言葉通りのプレートさばきを披露した。

 しかし3点リードの6回は1死満塁から犠飛を許すと、三塁手の失策でも失点。適時打で同点に追いつかれたところで交代を告げられ、初勝利は次戦以降に持ち越された。大勢集まった台湾の報道陣からも降板にため息が漏れた。