「大変寂しい思いになったし、今回の決断は大変難しいものだった」。マリナーズからヤンキースへ移籍したイチロー外野手(38)は米ワシントン州シアトルでのマリナーズ-ヤンキース戦前に記者会見に臨み、11シーズン以上プレーしたチームへの惜別の思いを語った。

 入団会見には、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が同席。イチロー選手は「いままで(マリナーズで)2つ使っていたロッカーは1つになるんじゃないかと思う」と名門球団への移籍について話し、笑いを誘った。

 会見を終えると、いつもと逆のビジター側のクラブハウスで新しい同僚に歓迎された。「僕はどこかなあ」とつぶやきながら自分のロッカーを探し、ヤンキースの主将デレク・ジーター選手や黒田博樹投手とあいさつを交わし握手。練習ではファンの大歓声にグラブを上げて応え、グラウンドへ飛び出した。