<ヤンキース2-3レッドソックス>◇29日(日本時間30日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキース黒田博樹投手(37)が8回を7安打1四球2失点(自責2)の力投を見せたが、勝敗はつかなかった。防御率は3・28。

 シンカーとスライダーを軸とした組み立てで、レ軍打線を左右に揺さぶった。1回はわずか5球で3死を奪う好調な立ち上がり。2回に左前打と四球で2死一、二塁になったところで、8番スイーニーに左中間を破る2点二塁打を浴びた。その後は、6回を除くすべてのイニングを打者3人で切り上げる好投を披露(6回は打者4人)。自己最多となる4併殺を奪うなど、要所で狙い通りのピッチングを見せた。味方打線が7、8回に1点ずつを返して同点に追いついたが、9回からは守護神ソリアーノが登場。8回で102球を投げて降板した。

 黒田は「コンディションがベストではない中で、我慢強く投げられた。チームに勝つチャンスを与えられたという仕事はできたんじゃないかと思います」と話した。

 試合は今季5度目の延長戦へ。延長10回の末、2-3で敗れた。