<ヤンキース14-2レッドソックス>◇3日(日本時間4日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキースが地区優勝を飾った。レギュラーシーズン最終戦の試合中にオリオールズが敗れ決定したが、レッドソックスに圧勝した。先発で黒田博樹投手とレッドソックス松坂大輔投手が投げ合った。ヤンキース打線が爆発し、序盤で松坂をKO。イチロー外野手は2番左翼で先発出場し、2点適時二塁打を放つなど活躍した。黒田は7回7安打2失点の力投で16勝目(11敗)を飾った。レッ100000100=2ヤン03202250×=14<9回表>

 レッドソックスは無得点に終わり、優勝が決まっていたヤンキースが圧勝で花を添えた。<8回裏>

 レッドソックスは田沢純一投手が登板。

 ヤンキースは左飛、右飛、右飛で無得点。<8回表>

 ヤンキース先発の黒田は7回でマウンドを降りた。重圧のかかる試合で7回7安打2失点の力投だった。

 レッドソックスは無得点。<7回裏>

 ヤンキースは先頭のグランダーソンがこの日2本目となる右中間本塁打。10-2とリードを広げた。その後、1死一塁、二塁でイチローが打席に立った。フルカウントから右中間タイムリー二塁打で2点を追加。12-2とリードが広がった。ここで、オリオールズが敗れ、ヤンキースは試合終了を待たずして地区優勝が決まった。観客は立ち上がって歓喜した。

 1死満塁となってスウィシャーの安打でイチローが13点目のホームイン。さらにテシェイラの犠飛で14点目が入った。イチローはベンチでナインと笑顔を見せた。<7回表>

 投手は黒田。

 レッドソックスは二塁ゴロ、三振、中前打、中前打で1点を返した。後続が三振でチェンジ。<6回裏>

 ヤンキースは四球とジーターの安打で無死一、二塁。イチローは遊ゴロで1死一、三塁に。一塁走者となったイチローはすかさず二盗に成功し、1死二、三塁。続くAロッドが四球を選び1死満塁となった。4番カノが一、二塁間を抜く2点適時打を放ち、イチローも生還した。カノは4安打6打点の活躍。ヤンキースは9-1の大量リードとなった。<6回表>

 投手は黒田。

 レッドソックスは先頭が右翼線に落ちる二塁打を打ったが、後続が抑えられ無得点。<5回裏>

 ヤンキースは先頭のイチローが二塁ゴロ。Aロッドが二塁打、カノがこの日2本目の本塁打となる2ランを放ち、7-1とリードを広げた。<5回表>

 投手は黒田。

 レッドソックスは三塁ゴロ、三塁内野安打、左飛、三振で無得点。<4回裏>

 ヤンキースはイバネスが中前打を打ったが、後が続かず無得点。<4回表>

 投手は黒田。

 レッドソックスは先頭が左前打も、併殺打、三振で無得点。<3回裏>

 投手は松坂。

 ヤンキースは先頭の2番イチローがカウント3-1から一塁ゴロに倒れた。3番Aロッドが左前打。続く4番カノが右翼へ豪快に2ランを放った。スコアは5-1に。5番スウィシャーは右前打。ここで松坂は2回1/3を投げ、6安打5失点、2本塁打を浴びて降板。投手はモーテンセンに代わった。<3回表>

 投手は黒田。

 レッドソックスは一邪飛、二ゴロ、四球、二ゴロで無得点。<2回裏>

 投手は松坂。

 ヤンキースはこの回先頭のカノが右前打。5番スウィシャーが四球で無死一、二塁。テシェイラは三振に倒れたが、7番グランダーソンが右翼へ逆転3ランを放った。<2回表>

 投手は黒田。

 レッドソックスは先頭が二塁ゴロ。後続は右飛、四球、二塁ゴロで無得点。<1回裏>

 投手は松坂。

 ヤンキースは先頭が中飛。2番イチローはフォーシームを打ち上げて三飛。3番は二飛で3者凡退。<1回表>

 投手は黒田。

 レッドソックスは先頭打者が右前打で出塁。2番が二塁ゴロで1死二塁。3番が一塁ゴロで2死三塁。4番ロスが左前打でレッドソックスが先制した。

 ◇ヤンキース先発1番(遊)ジーター2番(左)イチロー3番(三)ロドリゲス4番(二)カノ5番(右)スウィシャー6番(一)テシェイラ7番(中)グランダーソン8番(指)イバネス9番(捕)マーティン

 ◇レッドソックス先発1番(中)エルズベリー2番(二)ペドロイア3番(左)ナバ4番(右)ロス5番(一)ロニー6番(捕)サルタラマッキア7番(指)ラバンウェイ8番(三)シリアコ9番(遊)イグレシアス

 ◆3日の行方

 ヤンキースが勝てばオリオールズの勝敗に関係なく東地区優勝が決まる。○ならリーグ最高勝率も決定し、地区シリーズは6日からWC(ワイルドカード)ゲームの勝者と対戦。●でもオ軍が敗れればV。地区シリーズは西地区VがレンジャーズならWCゲームの勝者と、アスレチックスVなら中地区Vのタイガースと対戦する。ヤ軍●、オ軍○なら同率で並ぶため、4日にオ軍のホームで地区優勝決定戦に臨む。敗れると1回戦制のWCゲーム(5日)に回る。