「超高校球児」と呼ばれた松井秀喜外野手(38)と甲子園で対決、5打席連続の敬遠策が議論を呼んだ明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(57)は28日、突然の引退表明に「一番の思い出の選手だった」と寂しさをにじませた。

 馬淵監督は1992年夏の甲子園大会で、松井を擁した星稜(石川)と対戦し、敬遠策を取るよう指示。「嫌な思いをさせたこともあり、成功を願っていた。期待以上の成果を残してくれた」とねぎらった。

 引退表明には「年齢的なものもあり、けがをしているとも聞いていた。やっぱり来たか、という思いだ」と冷静に受け止めた。