左太もも裏を痛めて故障者リスト(DL)入りしているアスレチックスの中島裕之内野手が22日、フェニックスで若手中心に行われている延長キャンプに合流し、練習に参加した。2月に始動した地で再出発し、練習試合からの実戦復帰に向けて調整する。

 すでに全力疾走ができる状態まで回復し「脚は大丈夫」と話している中島は、この日は遊撃の位置でノックを受け、フリー打撃も行った。本人は「今までと変わったことはしていない。同じことを積み重ねている」と慎重だが、ナバレット巡回内野コーチは「リハビリの段階だが動きはいい」と話した。

 打席では右打ち、センター返しなどテーマを変えて取り組んだ。打撃投手を務めたレファーツ投手コーチは「初日なのにバットが振れている」と期待感を示した。

 延長キャンプは午前6時に始まり、中南米出身者が多くスペイン語が飛び交う。けががなければメジャーでプレーしていたはずだった中島だが、表情に暗さはなく「朝が早い。昼寝しようかな」と、冗談を言う余裕もあった。