1995年からドジャースに在籍した野茂英雄氏(44)が10日(日本時間11日)、かつて数々の好投を披露したドジャースタジアムで始球式を行った。この日は先着5万人に同氏の首振り人形が配布された。

 野茂氏がドジャースタジアムを訪れるのは5年ぶりのこと。功績を称える映像がスクリーンに映し出された後、大歓声を浴びながら登場。背番号「16」のユニホームを着てマウンドの手前に立つと、一世を風靡(ふうび)したトルネード投法で、捕手役を務めた元チームメイトのエリック・キャロスが持つミットに速球を投げ込んだ。ボールはやや高めに浮き、ストライクとはいかなかったが、球場に集まったファンからスタンディングオベーションを受けた。

 野茂氏は「今日は少し緊張しています。(どうしてかは)分からないです(笑い)。今振り返ってみても、球団のオマリーさん(当時オーナー)、ラソーダさん(当時監督)、球団のスタッフの助けがないと、多分僕は成績残せなかった気がします。こういう日を作ってもらえたのも、スタッフの人たちが、自分がやりやすいように、自分がパフォーマンスしやすいように、環境を作ってくれたおかげなので本当に感謝しています」と感慨深そうに話した。