<ア地区シリーズ:タイガース3-6アスレチックス>◇7日(日本時間8日)◇第3戦◇コメリカパーク

 アスレチックスとタイガースの地区シリーズ第3戦が行われ、アスレチックスが2勝目を挙げリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

 タイガースは今季最優秀防御率でポストシーズンの通算防御率も1・77と安定している右腕サンチェスをマウンドに送り必勝を期した。だが4回以降につかまり、3被弾などで5回途中で降板した。打線は4回に連打などで3点を奪い、第1戦2回から続いていた連続無得点は20イニングで途切れたが、反撃が及ばなかった。

 アスレチックスは、22歳の右腕パーカーが5回を3失点に抑え、打線の援護を得てポストシーズン3度目の先発で初勝利を挙げた。9回にはアスレチックスの抑えバルフォアと、タイガースの先頭打者マルティネスが打席中に言い合いをし、あわや乱闘のもみあいとなる場面もあった。

 勝ったアスレチックスのメルビン監督は、あわや乱闘について「良く分からないが、バルフォアは良く独り言をつぶやくので、相手打者が自分に何か言われていると勘違いするときがあるかもしれない。今日もそういうことだと思う」と話した。

 リーランド監督は、もう後がない状況について「明日もいつも通り、違ったことをするつもりはない。明日勝って第5戦に持ち込むだけ。簡単なことだ」と話した。

 3安打1打点1盗塁と活躍したアスレチックスのクリスプ外野手は「たぶんダルビッシュ有が7種類の球を持っていて一番多いが、サンチェスも4種類の球を持っているので、何がくるかわからない」と話した。