楽天の立花陽三球団社長は10日、米大リーグ挑戦が注目される田中将大投手と週明けにも面談し、意思確認する意向を示した。面談は現在失効状態のポスティングシステム(入札制度)に代わる新移籍制度の成立を待って行い、同社長は「うちにとって重要な投手。来年も残ってほしいという話をする」と語った。

 同社長は本拠地球場の改修準備のために大リーグのウインターミーティングが開催中のフロリダ州レークブエナビスタを訪問中で、滞在は12日まで。田中が大リーグに移籍する場合は、近く成立する新移籍制度を利用することになり、獲得する米球団から受け取る上限が2000万ドル(約20億6000万円)と設定されている。同社長は「低いという意見は出ているが、システムはシステムとして受け入れるしかないと思っている」と話した。

 また、三木谷浩史オーナーが田中の移籍を認めないと一部の米メディアが伝えたことには「オーナーと私で決めるのではなくて、会社として決めなければいけない」と説明した。